統合化 consolidationとintegration

IT業界には定番になっている用語がいくつもあります。
もう周知の用語かも知れませんが、改めて、ご紹介したいと思います。


消費電力削減や運用コスト、設備コストの削減を図るため、サーバーや装置を大型・多機能の機種に変更し、その分台数を減らすという作戦がよく使われます。
日本語では、サーバーや装置の統合化、集約化、などと言うことが多いです。
英語ではconsolidation(名詞)、to consolidate(動詞)を使うことが一般的です。
ニュアンスとしては、「(一つに)まとめる」という感じです。


類似の単語にintegration (to integrate)がありますが、conslidationに数を減らすという量的なニュアンスが色濃く出ているのに対し、integrationには「密接に絡み合わせる」という質的なニュアンスが強いです。従って機能の統合化にはconsolidationではなく、integrationの方がぴったり来るのです。


「一緒にする、合わせる」という意味ではaggregationという単語もありますが、こちらは「(合わせることで)数を減らす」というニュアンスはなく、むしろ「束ねる」という意味になります。


組織の統廃合の定訳は、Merger & Acquisitionですが、サーバーや装置を整理してconsolidateする時にも、日本語は「統廃合」が使えるような気がします。