「ばか」と「ダメ」は英語にもある? BuggerとDamn it

今日もコーヒーブレイク的な話題です。

フォーウェデイング(原題:Four Weddings and a Funeral)はヒュー・グラント扮するチャールズが寝坊して「バカ、バカ、バカ」と舌打ちしながら急いで仕度する場面から始まります。

「バカ」の語源は英語だったかしら?と思い、調べてみることにしました。
ウィキペディアでは馬鹿の語源を「鹿を指して馬とする」史記説、サンスクリット語のmohaの音写説、若者が転じてばか者になったという説などいろいろ挙げています。

「ばかの語源」でインターネット検索してみると、いろいろな結果が出ますので、暇に任せて読んでみるとおもしろいですよ。
鎌倉時代の書物に既に「ばか」という言葉が使われていたという記述も読んだことがあります。

いずれにしても英語が語源であるという説を見つけることはできませんでした。

日本語の「バカ」がイギリスでも流行しているということ?

いえいえ、そういうわけではありません。
ヒュー・グラント
「Bugger, bugger, bugger」と言っていたのです。


イギリス英語で「bugger」とは、「くそ!」とか「ちぇっ!」という間投詞としてよく使われているようです。(アメリカ英語では子供が鼻くその俗語として使っている程度しか聞いたことがありませんが。)
たまたま英語のbuggerと日本語のバカの音が似ており、同じような意味で使われていたという偶然だったようです。


同じような偶然は「ダメ」にもあります。
アメリカ英語では「Damn it」をbuggerよりも良く使います。これも「ダメ」「くそっ!」「ちぇっ」という意味の間投詞です。(日本の劇画やマンガで「ゴッダム!」と書かれているあの「God damn it」と同じです。)これが「ダメ」に聞こえるのですよ。

ダメの語源は駄目の囲碁用語であったことが定説になっていますので、これも英語からの外来ではないと言って間違いなさそうです。


ついでに、アメリカ英語では
「Shit!」(文字通り「糞!」の意味)
「Shoot!」(「Shit」では下品なので似た音を持つShootで置き換えられた」)
が代表格でしょうか。
でもこのような間投詞はビジネスやフォーマルな場では使えませんので気をつけてくださいね。

せめて「Darn it」「Oh no!」なら人前でも使えそうです。