テンション高い tension

日本語の進化変化には敏感なつもりのミッキーも、変な日本語には顔を背けるクセがあるためか、よく意味のわからない単語に出くわすことが時々あります。

今日の?な日本語は「テンションが高い」

Wikipediaで調べると、これは和製英語で、「緊張ややる気が高まっていること」という説明があった。
でもこの言葉が使われている文脈や状況から判断するに、緊張感があるというよりは、やる気満々、興奮している、舞い上がっているという用法で使われているような印象を受ける。

舞い上がるというのは興奮して、我を忘れる、理性的な判断ができないほど興奮しているというニュアンスで使われているケースをよく見かける。

わくわくして興奮しているという意味で使うなら to be excited がぴったり来る。

用例:I'm so excited!

Exciteには、文脈によっては期待が高まるという訳が当てはまることもある。

用例: We are excited about the new product. この新製品には大いに期待しています。

やる気が高まっているという用法の訳文としてはto be readyも使えるかもしれない。
用例: He is ready. (彼は(始めたくて)うずうずしている)

tensionはtenseの名詞形。tenseは引っ張られていること。よって緊張とか緊張感という意味もある。

用例:The situation between Iran and Iraq is very tense. 
There is a lot of tension between Iran and Iraq.(イランとイラクの間には緊張が高まっている。)

tensionは張力、緊張感。

日本語の「テンションが高い」はおそらく張り切っていて緊張の度合いが高いという辺りが発祥かと想像している。しかしよく耳にする用法は、冒頭に述べたように「興奮している、わくわくしている」という気がする。


いずれにしても、日本語と英語の訳は1対1対応にはならないので、文脈やニュアンスを考えながら使い分けすると良いでしょう。