Health check (動作状態確認)

システム監視の分野では、人間の健康管理や医学的な用語が流用されているケースがよくあります。

身近な辺りでは

diagnose (diagnosis)
heat beat
keep alive
self-heal
health check

障害発生後の解析では
forensic (検死)
なんて表現も使われています。


元々医学臨床出身の私には、こういう表現はとっても楽しいです。


でもIT分野ではheart beatはハートビートであって心拍数とは言わないし、keep aliveもキープ・アライブであって、「生きているかどうかの確認」なんていわないですね。Keep aliveは直訳すると「生かしておく」で、医学的には人工栄養や人工心肺装置に接続して植物人間になったり脳死状態でも生かしておく場面を思い浮かべてしまいますが、IT分野でのキープ・アライブはプロセッサ同士で定期的に信号を送って、お互いが「生きている」ことを確認しあう動作を指します。


日本でもメタボリック症候群を予防することが奨励されていますが、小型軽量化や消費電力削減が最近のIT機器のトレンドです。ディスカッションで笑いを取りたい場合には、医学用語を応用するとよいかもしれません。

This equipment needs to go on a diet. (この装置はもっと軽量化しないと)
The power consumption is too high. It seems bulimic.(消費電力量が多すぎます。過食症の気がありますね。)
That patch is just a band-aid. (そんな絆創膏的処置ではだめですよ。)


システム管理にも、サプリメントに相当する健康増進剤が開発されるのかしら。
仮想化された環境では、任天堂Wiiフィットネスを使うとか?
帯域が足りずに輻輳が発生している回線は、「動脈硬化が起きている」とか?
稼働率があがったままのCPUには「休肝日」を設けるとか。
仮想化してリソースの稼働率を上げるということは「体脂肪率がさがって筋肉質になる」ということかしら。

運用担当者の間で、医学用語にひっかけた隠語を作ったら楽しいかもなんて考えてます。
ゴールデンウィークが楽しみ。