Community コミュニティ

ユーザー同士が集まってグループを作るとコミュニティと呼ばれる。

メーカーやベンダー同士が集まってグループを作ると、コンソーシアムとか業界(Industry)と呼ばれる。コンソーシアムという場合は、何か目的があり、その目的を達成すべく同業者同士が集まった場合を指す。

元々コミュニティというのは、地元住民の集合体で、「近隣社会」とか「地域社会」と呼ばれていた。
日本の「町内」に該当する。
アメリカには「町内会」に相当する組織はあまり見かけないが、それでも「Home Owners Association」という名称でそれに該当する組織を形成している場合もある。

世の中がネットワーク化しサイバー化すると、物理的にご近所でなくても「近隣社会」を構成することができるようになった。そして関心事や問題意識を同じくする人達のグループをコミュニティと呼ぶようになったのである。だから、この場合のcommunityはコミュニティとカタカナ語になっており、社会学的な「近隣社会」とは区別できるようになっている。


Web2.0ではcommunity reinforcementというコンセプトがある。
サービスや商品が、ユーザーによって高く評価され、複数ユーザー(community)からのフィードバックによってその商品・サービスの価値が確固たるものになる(reinforcement)というコンセプトである。

エクスペリエンスは日本語にし難い流行語で、サービスや商品を使った時の経験、印象(体験=experience)という意味である。商品・サービスのプロバイダーは、優れたユーザー体験を創出すべく商品開発をする。けれどもユーザーによってその「体験」が補強されることもあるので
Co-creation of experience
という表現もある。

Customers helping customers
というのは、TAC(テクニカルサポート)に問い合わせをするのではなく、質問事項をメーカーのウェブに掲載しておくと他のユーザー(カスタマ)が回答してくれるという仕組みである。