認証管理 Authentication その2 credential

2008年5月1日のエントリーも認証管理にかかわるコメントです。

認証(authenticate)する際に、ユーザー名とパスワードだけではなく、バイオメトリクス(生体認証)なども併用するケースが増えてきました。

iris :虹彩を使う場合
finger print:指紋を使う場合
palm print:掌紋を使う場合

Facial recogonitionとは顔を認識する方法です。
Physiognomy 人相学という専門用語もあります。(フィジグノミーと発音します。)
ここから類推するとphysiognometrics(フィジオグノトリクス)が顔認証に対応するのでしょう。

フィジオグノメトリクスはさすがに言いにくいですね。
血圧計のsphygmomanometer(スフィグモマメター)と同じ位難しい単語です。

生体認証は、本人がそこにいて、物理的に生体部分を使うことができる場合に有効です。
でもネットワーク経由でアプリケーションや情報にアクセスする場合はどうでしょうか?
ユーザー名とパスワードと併用して使われるのがcredentialです。

辞書を引くと信用証明物、信任状などの訳語が出てきます。
本人確認というよりも、「何かの役割や資格を証明する材料」というニュアンスがあります。


ポリシーを利用したアクセス管理では、ポリシーを個人の役割(Role)や所属(group)と紐付けていることがよくあります。そこでcredentialが必要となるのです。さてこのcredentialなんと訳したものか。


口語では「クリデンシャル」と言ってしまえばそれで済みますが、文書ではそういうわけにも行きません。「信憑性証明物」の方が「信用証明」よりもITの世界ではぴったりくるような気がします。
でもちょっと堅いですよね。

他にcredentialをよく使うのは、教師免許とか教諭資格などです。場合によっては「実績」や「経歴」がぴったりくるような場合もあります。

Does she have enough credential for the position? (彼女、その役職に見合う経歴の人なの?)