会計年度 Fiscal Year

日本の政府も大抵の企業も会計年度は4月始まり3月締めになっています。
アメリカは、政府関係は7月1日始まり6月31日締め。けれども企業はばらばらで12月31日締めがあるかと思うと7月31日締めがあったり、11月30日締めがあったりです。

さて、会計年度は英語でfiscal yearと言います。このあたりは誰もが知っている(もしくは辞書を引けばすぐに出てくる)情報です。

日本は期の始まりの年月で年度を呼びます。けれどもアメリカは締めの年月で年度を呼ぶのです。
例えば、2008年4月1日から2009年3月31日までの会計年度を日本流に表記すれば2008年度(FY2008)となりますが、これがアメリカ流だと2009年(FY2009)となるのです。

日本流   FY2008:April 1, 2008 to March 31, 2009
アメリカ流 FY2009:April 1, 2008 to March 31, 2009

通訳では、編集を加えないのが原則ではありますが、誤解の原因になりそうな場合は補足説明を追加することもあります。
例えば上記の例であれば、"Japanese fiscal year 2008, ending March 2009."や「米国の2009年3月31日を締めとする2009年度」となります。

また、創立年度を初年度第1期として、以来、第2期、第3期と「期(Term)」という表現が使われている場面に遭遇することもあります。日本国内であれば通用しますが、第○期がいつのことを指しているのか、暦と関連付けにくい場合には、年度に換算して説明するという配慮が欲しいものです。

例:「資料には第38期とありますが、これは2008年度のことです。」
”In the presentation material, you find "Term 38" and it means Japanese FY 2008, ending March 2009."


会計年度なんて簡単な単語ですが、相手に正しく伝えるためには、ちょっとした配慮が必要なのです。