Greenが動詞になった! ICT技術革命

Greenは「緑」という名詞か「緑色の」「植生が豊かな」という形容詞でしたが、遂に動詞としても使われるようになりました。


Greening the IT operations!

これは先日データセンター(DC)関係の会合で使われた資料の見出しです。

IT環境の消費電力削減(Green ICT)は地球温暖化防止施策の一つとして着目されています。
その中でも特に消費電力の占める割合が多いデータセンターのインフラと運用に関するソリューションの開発が進んでいます。

この動詞として使われるようになったGreenは日本語の「エコ」と全く同じ意味で使われています。
具体的には「消費電力を削減する」⇒「CO2排出を減らす」というのが狭義の意味ですが、その中にはもっと深い意味が込められています。


消費電力削減は要するに電気代節約ということなので「運用コストの削減」という意味になります。


具体的に消費電力を削減するにはいくつかの方法があります。
まずDCで使われているサーバーやストレージ、交換機など装置単体の消費電力を削減する。
仮想化技術を活用して、必要な装置の台数を減らすことで消費電力を削減する。
単体の消費電力が削減され、乗数に相当する装置の台数も削減されれば、ダブルの効果が出せるというのがメーカー側の主張です。
また台数を削減して、単体の稼働率を上げれば、電力効率のよい状態で装置を稼動させることができるのです。

芋づる式に構想を広げていくと、グリーン化(消費電力削減)は、「仮想化技術の導入」という意味も含みますし、「次世代DCの運用」という意味にも使われるのです。


またアメリカではお札が全て緑色が基調なので、「お金」の代名詞としてグリーンが使われています。
広義の「グリーンICT」には「ICT革命を起こしてIT技術によって増収を図る」という意味もあるのです。