レベル別英語学習方法 その2 フレーズ丸覚え法の効果

英語フレーズ丸覚え説を唱える人と和文英訳徹底練習を唱える人とあるけれど、両方正しいと私は思います。どちらの方法にも一長一短があるからです。

フレーズ丸覚え法はどちらかというと初級レベルの人向きです。
自分で作文をして言いたいことを表現するだけの英語力はなくても、こういう場面ではこう言えばよいということさえ覚えておけば、英語で話すことができるからです。
この方法を使えば、会話することが楽になりますし、自分の言ったことが相手にちゃんと通じるので自信もつきます。会話できた喜びもあります。
肝心なことは、場面(TPO)とフレーズのマッピングであり、フレーズを覚えること。覚えると言っても体で覚えるのですから、何度も何度も声に出して練習し、スムーズに言えるようにしておくことが成功の秘訣です。


一方で和文英訳徹底練習は上級レベル向きです。
丸覚えできるような決まり文句が無い場合に何と言えばよいのか、これは英作文するしかありません。英作文には、5W1Hを初め、S+V、S+V+Oのような高校レベルの文法が基礎になります。短文が作れるようになれば、それを連結することで複合文を作ることができるようになります。

私はいまだに複合文を作ることが苦手です。英作文している間に文の構成が自分の頭の中でわからなくなってしまうからです。そして色々な表現方法が思い浮かび、どれを使おうか混乱して、支離滅裂な文になってしまいます。

だから今は時々、論文等の高度(?)な文の英語への翻訳をすることで、英作文の練習をしています。翻訳は一度訳した後、何度も推敲できるのでよい練習になります。しかも完成した文は何度も声に出して読むことで、文の構成を体で覚えるようにしています。


私は中学、高校時代、英語ができるようになりたいと思っていましたが、英語の成績は惨憺たるもので
した。今、振り返ってみると、勉強の仕方がわからなかったことが原因だと思います。フレーズの丸覚えと和文英訳をもっと徹底してやれば良かったのかなと思います。