ノーと言える日本人になろう。

ノーと断るにしても、いろいろな言い方があります。
強く否定した場合や、相手を傷つけないように断る表現をいくつか挙げてみます。


Would you like some wine?
No, but thank you.
「ノーサンキュー」はイントネーションによっては冷たい印象を与えますが、間にbutを入れることで「勧めてくれてありがとう」の意をこめた Thank you が言いやすくなります。

逆に道端での勧誘に対しては、No, thank you. と突き放して言ってもよいでしょう。

No, not right now.
直訳すると「今はまだ要りません。」ですが、「まだ結構です。」「後でいいです。」というソフトな断り方になります。

I'm sorry but I don't like it.
I'm sorry but を追加することで、相手に対する思いやりを表します。
後に続くI don't like it の部分は、単純に No でも大丈夫です。

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I am afraid not.
この表現は、何か勧められたものを断る時には使えませんが、それ以外の場合であればたいていは使えます。
例えば、
Will you loan me some money?
Do you recognize him?
Have you seen it?

申し訳ないですが、Noですみたいなニュアンスが感じられます。


似て非なるノーに I hope not. があります。
Notになることを期待している場合です。
例えば、It might rain tomorrow. に対しては I hope not. が有効です。I hope (it will) not (rain).という意味です。

この I'm afraid not と I hope not を逆に使うと、相手に対して大変な誤解や不快感を与えかねませんので注意が必要です。

Can you work this weekend? に対して I hope not. は使えません。この場合はI'm afraid not. です。
You look pale. Are you sick? に対しては、I'm afraid notでは意味が通じません。この場合は I hope (I am) not (sick). と言う意味のI hope notを使います。


一方、強くノーと言いたい場合は
Of course not!
Absolutely not!

こんな表現は、もちろん Do you want to try some marijuana? などと言われた時に毅然とした態度で言い切りたいものですが、実は良い意味で使われることもあるのです。

Would you mind helping me?
Not at all.
Of course not.

この mind はちょっと曲者ですね。

Do you mind me smoking?
Yes, I do. と言えば、mind するのでタバコは吸わないでくださいという意味になります。
No, I don't mind.と言えば、「気にしませんのでどうぞ」という意味です。

相手の了承を得たい時にはただ Do you mind? だけで済ませることも可能です。
逆に相手を睨み付けて、Do you mind? と言えば、「やめてください。」という意味になるのです。


傍若無人に大声で携帯で話す人に対しては、つい Do you mind? と言って注意したくなりますよね。


No!の他にも、Don't!Stop! と叫ぶノーもあります。
喧嘩を止めたりする場合です。


日本語ではなかなか言いにくいノーも英語でならはっきりと言えそうな気がするのは私だけでしょうか?