英文法を勉強しなおすことにしました:その1 8つの品詞

実は、1月から地元のコミュニティカレッジの通信教育でネイティブスピーカー向けの英文法のコースを受講しています。

アメリカに来てから30年になりますが、帰国子女でもない私は日本の中学、高校で学んで以来、英語の基礎を勉強したことがありません。ESL (English as the Second Language)のコースは上級レベルでも優しすぎるし、職業柄ネイティブスピーカー並みのそれもかなり高いレベルの国語力(文法、語彙など)が必要である私はこれまでもずっと何とかしなければと思っていましたが、なかなか適切な教材やコースに遭遇するチャンスがありませんでした。実は私も相変わらず冠詞と前置詞に悩まされているのです。

そんな中で見つけたのがこの英文法コースでした。

さて、レッスン1は英文を構成する品詞の理解(Parts of speech)からのスタートです。


英語には品詞が8つしかありません。
名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞、感嘆詞
なので、英文の品詞分解は、特に各品詞の定義を理解していれば、とても簡単です。

名詞は人や物、場所、考えの名称です。
名詞を修飾するのが形容詞、そして名詞の前に来てその名詞と文のその他の部分との関係付けをするのが前置詞です。
動詞や形容詞を修飾するのが副詞。

例:
House Republican leaders proposed a three-month extension of the federal debt limit, a significant shift in GOP strategy.

House Republican(名) leaders(名) proposed(動) a(形容) three-month(形容) extension(名) of(前置) the(形容) federal(形容) debt(名) limit(名), a(形容) significant(形容) shift(名) in(前置) GOP(名) strategy(名).

冠詞は形容詞の一種です。
感嘆詞は、口語やインフォーマルな文には登場しますが、通常、書面で見かけることは無いです。


でもこの8つだけでは、品詞の「大項目」に過ぎず、文法の勉強としては少し不十分な感じ、消化不良感が残るので、もう少し掘り下げてまとめてみたいと思います。


名詞通名固有名詞に大別することができますが、普通名詞も抽象名詞(五感を使って感じることができないものの名称)、具象名詞(五感を使って感じることができるものの名称)にさらにわけることができます。
また切り口を変えれば、単数名詞/複数名詞に分けることもできますし、可算名詞/不可算名詞に分けることもできます。
その他、複数の単語が連結している複合名詞(tablecloth, troubleshoot, eyeglasses, sunlight, mother-in-law)や集合名詞(複数のものや人を一つの単位として見なす名詞。例:audience, team, group)もあります。


代名詞には、人称代名詞(I, you, we, he, she, it, they)、関係代名詞(that, which, whichever, who, whoever)、指示代名詞(this, that)、再帰代名詞(itself, myself, himself, herself, ourselves, themselves [あれ? 目的格なのにmeselfではなくてmyselfですね!])、疑問代名詞(what, who, which, whose, whom [howは名詞の代わりではないので疑問代名詞ではないです])などがあります。
実はその他に不定代名詞という、特定されないものを指す代名詞もあります。
anybody, anyone, anything, each, everybody, everyone, everything, either, neither, no one, nobody。


動詞には動作動詞連結動詞の二種類があります。
動作を表わす動作動詞には対象物(目的語)に動作をtransferする他動詞(transitive active:要するに能動形の他動詞)と動作をしている主体(主語)に動作をtransferする他動詞(transitive passive:受身形の他動詞)、アクションをtransferする必要がない自己完結型の動詞(自動詞:intransitive complete)の3種類があります。


中学や高校の英文法の授業で「アクションをトランスファーする」なんて説明を受けた記憶は全くありませんが、現地の人が英語を国語として学ぶ時はそういう説明をするのだそうです。


名前だけはやけに小難しそうな連結動詞は、イコールの役割を果たす動詞で、方程式の左辺の主語と右辺の名詞や形容詞をつなぎます。
be動詞の他にappear, become, seem, feel, look, stay, turnなどがあります。


動詞とよく一緒に登場するのが助動詞。変化形を考慮しなければ8個だけのようです。be, do, have, can must, may, will shall

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品詞分解ができたからと言って、英文解釈に役立つとは限りませんし、単数形/複数形、能動/受動、過去/現在完了など我々がよくおかすミスの防止しもあまり活躍しそうもないです。

けれども品詞を知らないと、構文解釈ができないですし、自分で書いた英文を添削する時に品詞分解が有効であると思います。特に形容詞と副詞を混同していないか、名詞の前に前置詞を忘れていないか、副詞なのに前置詞がその前に来ていないかなどはチェックポイントになります。