英文法を勉強しなおすことにしました:その2  同音異義語と類似語

今回のトピックは同音異義語(発音が同じで意味が違う単語)です。
同音異義語は英語ではHomonymと言います。似たような専門用語に異形同音異義語というのがあり、こちらは発音が同じでスペルも意味も違うものを指します。(Homonymには綴りが同じものも異なるものも含まれます。)

例:
compliment v. complement
fourth v. forth
cite v. site v. sight
peace v. piece
stationary v. stationery
hours v. ours

スペルチェッカーにはひっかからないので、私達もよく注意しなければならないミスですね。

我々日本人はほとんど間違えないのにネイティブスピーカー(とりあえずは米語のネイティブスピーカーというに限定しておきます)がよく間違えるのが、圧縮形人称代名詞の所有格です。

It's v. its
you're v. your
He's v. his

所有格目的格を正しく覚えていない現地の人も多いのにはびっくりです。
our v. ours
our v. yours
her v. hers
his v. him


厳密には同音異義語ではないけれど、綴りが良く似ていたり、音が良く似ているために間違えやすい単語というのもあります。それがこのタイトルにある類似語(Mixed-up words)。

desert v. dessert
rise v. raise
lay v. lie
affect v. effect
personal v. personnel
moral v. morale
except v. expect
quite v. quiet
insect v. incest




日本では、rise/raise、lay/lie、affect/effect辺りは受験問題にもよく登場するので、ネイティブスピーカーよりも正しく理解しているかもしれませんね。

ちなみにdesertは砂漠で「デ」にアクセントがありますが、dessertはデザートで「ザ」にアクセントがきます。
riseは立ち上がるという自動詞で発音は「ライズ」。サンライズと覚えておけば覚えやすいです。一方raise「レイズ」は何かを持ち上げるという他動詞。(ただし、賭け事で掛け金を上げるという意味の場合は自動詞です。)
layが何かを横たえるとか置くという意味の他動詞であるのに対し、自分自身が横たわるときはlieです。
時々「You are running a fever. レイ ダウン!」と言っているのを耳にすることがありますが、正しくはライ ダウン(Lie down)ですよね。
さらに脱線しますが、layはlay, laid, laidと変化し、lieはlie, lay, lainと変化するのでますますややこしいのと、lay には(卵を)産むという自動詞、lieには嘘をつくという意味(自動詞)もあります。

affectは影響を及ぼすという動詞で、effectは影響、効果という意味の名詞ですが、この両者を混同するケースは日米を問わずよく見かけます。
personalは個人のという形容詞、personnelはスタッフや社員という意味の集合名詞です。
moralはカタカナのモラルと同じで教訓、良心という名詞(形容詞として使うこともありますが)、moraleはモラールで士気、やる気という意味の名詞です。アクセントの位置が異なります。

except(〜を除いて)とexpect(期待する)、quite(とても)とquiet(静かな)、insect(昆虫)とincest(近親相姦)に至っては、文字の位置が異なっているだけです。ブラインドタッチができるようになるとついうっかりタイプミスをしてしまうことがあるので要注意です。頭では正しい方の単語を意識しているのに、指が勝手に動いてしまったケースですから、推敲をしても気が付かないことがよくあります。


上記のような同音異義語や類似語の他に我々日本人に多い間違いがLとR、VとBの間違いです。
その代表格がelection(選挙)とerection(勃起)。どちらも立つものではありますが、うっかりミスが許されないケースですね。
carb(炭水化物の短縮形)、curb(歩道の縁石)、carve(彫刻、肉を刻む)、curve(曲線)は私がいつも苦手に思っている類似語です。


私が受講している通信教育ではDiscussion Areaというコーナーがあって、受講生が質問を掲示したり、誰かの質問に答えたりできるようになっています。
そこにはconcilとcounsel、principalとprinciple、immanent/imminent/eminent など次々に同音異義語や類似語がUPされてきて勉強になります。


フェイスブックツイッターなどの書き言葉でコミュにーケーションを取るカジュアルな場では、うっかりミスからああ勘違いのミスまで様々なミスの宝庫です。これを機会に間違い探しをやってみるのも楽しみながら英語を勉強する方法の一つになるかも知れません。