Miss 日本語にしにくいシンプルな英単語

Careについてコメントしたついでに、MISSについても一言。

I miss the train. 電車に乗り損ねた。
I missed my chance. 機会を逃した。

この辺りまでは翻訳できる。
逃した対象がいとしい人だったら?

I miss you.
この表現は、日常生活の中で本当によく使う。

誰かを玄関先で送り出す時の「いってらっしゃい」「気をつけてね」。
出張中のお父さんに「早く帰ってきてね」と電話をかける子供。
でも直訳の「いなくて寂しい」は、ほとんど使い道の表現なのである。

I miss youは、「あなたのことを思い出した」というニュアンスを含んでいる。「私のこと、構ってくれないの?」「こっち向いてよ。」と言いたい時に使ったりもする。
「ご無沙汰してます。」のもう少し親しい間柄で使うバージョンでもある。

I missed you と過去形で使うと、「入れ違いでした」「お留守の間にお邪魔しました」という意味なので、先述の電車や機会の逸失に近い意味になる。(I miss you の対比として「お帰りなさい」の代わりに使うこともあるけれど。

I miss it. 「無くて(失くして)不自由している」という例文からも明らかなように、今まで持っていたものを失うというのが前提条件にあるようだ。

I miss my skill. 「あの能力が懐かしいよ。」(昔はできたんだけどなぁ。)
You never had one. 「元々そんな能力なかったくせに。」



意味は十分にわかるのだけれど、日本語での適訳が見つからない。