冗長構成とレベル: 〜 level

冗長には、「無駄な」「不必要に」「重複」と言う意味と、「二重化」「意図的に重複させている」という意味とがあります。
英語の redundant は日本語同様どちらの意味にもなりますので、特に和訳する時には、文脈をしっかり読み取ることが大切です。


冗長化は、基幹システムや重要なネットワークでは当然のこと。
装置メーカーも、基幹業務用のハイエンドのシステムでは、様々な形で冗長化し、耐障害性/高可用性をうたっています。

冗長化の手法として、同じ装置を2台用意し、片方が故障したらもう片方に切り替えるという装置冗長と、装置の中にコンポーネントが2つあり、そのコンポーネント同士で切り替えをする装置内冗長の2通りが考えられます。

ネットワークであれば、経路を分ける、線路を分ける、装置だけ分けるなどの方法があります。

たとえて言うなら、山手線の内回りと外回り。通過駅は共通ですが、線路が分かれています。
新宿から東京まで行くのに、山の手線で行くか、中央線で行くか、地下鉄丸の内線で行くか。これも一種の冗長化です。


今日、紹介したかったのはこの様々な冗長化の表現方法。

装置内冗長: intra-chassis redundancy 文字通り、「筐体内−冗長」です。

それなら
装置冗長: inter-chassis redundancy  「筐体をまたいだ冗長」です。


他にも、〜level redundancy を覚えておくと、多用性があり便利です。

network-level redundancy
system-level redundancy
component-level redundancy
route-level redundancy

冗長化されている要素をこの level の前に置けば良いのです。


−level というのは、冗長化だけではなく他の場面にも応用が利きます。

Executive-level partnership:役員レベルの協業関係
Regional-level problem:(関東)地方の問題 (地球規模だと アジア地域の問題、北米地域の問題 など)

ね、便利でょう。