All-hands meeting 全社ミーティング

先日、All-hands meetingという会議に出席しました。
内容は、本社社長と営業本部長が日本支社の社員全員を対象に、業績や新製品、事業戦略などを直接説明するというものです。日本支社の本部ビルにいた人たちは大会議室に集合し、地方の支社の社員達は電話会議という形式で、本社幹部の話に耳を傾けたのです。


All-handsという表現は、All hands on deckから来ています。
「全ての人たちが甲板に集合する」という船乗り用語です。


日本企業でも「年頭の挨拶」など、トップが社員全員を対象に話をすることがあるでしょう。そんな場面で使える表現です。(もっとも、英語では、Message from CEOのように単刀直入な表現を使うことがおおいでしょうが。)

この時のミーティングは、最後に質疑応答の機会が設けられているにしろ、大半は幹部から社員へのトップダウン型の一方通行のコミュニケーションです。「会議」と訳すのは不適かも知れません。けれども現場の会議をイメージさせる「打ち合わせ」というのはさらにミスマッチの訳語です。トップダウンですからニュアンス的には「訓示」に近いのですが、話の内容は精神修養的なものではないため、訓示と訳すわけにも行きません。この時のMeetingは何と訳せばよいのか悩みます。


All hands on deck!が「全員集合!」だとすると、往年の人気番組「8時だよ。全員集合!」のタイトル英訳にAll hands on deckが使えるでしょうか? All hands on deckには海軍用語的なニュアンスがあるので、それをもじった表現が良いのだろうなと思います。この辺りの話になると、コピーライティング的な要素も出てくるので、私の英語力ではとても太刀打ちできませんが、もし「全員集合」という表現を残すのであれば「It's 8. All hands on stage」なんて訳もあり得るのかしらと思います。